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お久しぶりです。このブログを放置してはや半年…。
実は8月からフランス北東部に来ていて、9月から生化学・分子生物学専攻3年生として現地の大学で勉強しています。

これから、9〜10回シリーズ(予定)で、まずはこの留学に至る経緯を書こうと思います。今回は私がフランスに留学するにあたり、交換留学でなく私費留学にした理由を書きます(長くなります)。

さて、もともとフランスという国やフランス語という言語に興味があった私は、大学に入ったら交換留学でフランスに行こうと思っていました。幸いにも、うちの大学には理系学部のあるパリの大学との全学協定(理系の学生が留学したという前例はありませんでしたが)があったので、その枠を利用するつもりで1年生から2年生にかけて準備を進めていました。特に1年生の夏から2年生の夏にかけては、他学部開講や履修資格のない(=単位がでない)フランス語の授業を幾つか聴講したり(週に3〜5コマ)、語学学校(週2時間)に通ったり、他大学のフランス語夏期集中講座(3週間で60時間)に通ったりして、DELF B1まで順調に取得しました。さらに、2年生の夏にはフランス東部のリヨンという街の語学学校で1ヶ月間のインテンシヴコース(80時間)を受講し、秋のDELF B2に備えました。

しかし、2年生の秋、DELF B2の試験の直前、パリは生活費(特に住居費)が非常に高いことと、やはり治安の面で不安が残るということで、突然家族に「パリへの交換留学はやめておいたほうがよいのではないか」と言われてしまいました。また私も、これまで人口200万人以上の都市には住んだことがなく、パリという大都市に住むことに少なからず不安を感じていたため、別の道を探ることにしました。つまり、自分で出願から全ての手続きを行う私費留学です。ただ、国際系の学部の友人たちは大体3年生の後期から1年間留学するため私もできれば同じタイミングで留学したい!と思っていたので、結構急いで情報集めと準備をしなければいけなくなりました。

理系でフランスの大学へ私費留学をする場合(フランス語で開講されるコースを受ける場合)はフランス語の必要最低レベルはB2です。もしかするとC1以上を求めるところもあるのかもしれませんが、私は見たことがありません。私の大学では交換留学で求められるレベルはB1なので、私費留学を選んだことでハードルが上がってしまいました…。しかし、結果的には秋のB2にギリギリで合格し、とりあえず語学レベルはクリアすることができ、私費留学へ一歩近づくことができました。

こういうわけで、2年生の後期(2016年秋・冬)から、フランスへの私費留学の準備が始まりました。次回は街選び、大学選び、コース選びについて書く予定です。
留学までの経緯① 私費留学にした理由_f0379206_07374194.jpg

(写真:2016年に訪れたリヨン近郊の村にて撮影)

# by hekioceane | 2017-10-01 07:42 | 留学準備

言語の難易度

前回に引き続き、言語の話です。

よく、「◯◯語は難しい」「◯◯語は簡単」という話を耳にしますが、どの言語が難しいかは、結局その人の経験と熱意に左右されるんじゃないかなあと最近思います。

イタリア語やラテン語に触れる機会が多かった人はそうでない人よりもフランス語に馴染みやすいでしょうし、ドイツ語を学んだ経験があればそれがないよりもオランダ語は学習しやすいはずだとフランス語の先生に聞いたことがあります。
「熱意」というのは色々な要素があって、大きく分ければ「その言語を習得したい」というものと「その言語が好きだ」というものの2種類になる気がします。好きだ、というのは、その言語が使われている国や地域に対してでも、その言語の響きに対してでも、その言語で用いられている文字に対してでも、何でもいいと思います。どちらにしても、熱意があれば、多少文法が複雑で覚えにくい言語でも苦痛を感じることなく学び続けられるでしょう。

大学での言語選択などでどうしても決められない場合、「これまでに学んだ言語に近いものを選ぶ」「音(響き)や文字が好きな言語を選ぶ」というのもアリだと思います。

# by hekioceane | 2017-02-27 18:46 | 大学生活

大学に入学すると、人文系じゃなくても、私のように医療系学科の学生でも、「第二外国語(未修外国語)」というものを選択しなければならない人もいることと思います。

第二外国語にフランス語を選んだ私がよく言われた(今でも言われる!)のは、「医療系だったらドイツ語じゃない?」という言葉。
確かにうちの学科でもフランス語を選んだ人よりはドイツ語を選んだ人の方が多かったし(確か一番多かったのは中国語)、昔は医学を学ぶ上でドイツ語は大事だったと言われているので無理もない気もするのですが、フランス語学習者としてはもやもやが残ります。

まず(医学科ではどうか知りませんが)、2年生が終わる今の時点までに、学科の専門の授業でドイツ語の知識が必要だと感じたことは一度もありません。私がある程度ドイツ語の単語の読み方を知っていたせいかもしれませんが、人名や特定の固有名詞を読むのにも不自由はなく(読み方を知らなくてもネットで検索すればすぐ出てくるでしょうし)、第二外国語で1年間勉強したかしてないかで差がつくようには思えませんでした。
一方、意外と医学用語の中にはフランス語由来の単語もあって、イレウスの際のX線像で見られるniveauとか、心電図所見のtorsades de pointesなどがそれにあたります。

これから言語を選択する人に対して言えるのは、(制度上自由に選択できるのである限り)「◯◯系ならナントカ語」といった変な先入観に囚われすぎないこと、「◯◯語は難しいらしい」という噂に振り回されないことに気をつけるといいのではないかな、ということです(言語の難易度の評価が基本的に当てにならない理由は次回書きます)。
「将来フランスに旅行に行きたいからフランス語を選ぶ」でも、「ゲーテが好きだからドイツ語を選ぶ」でも、「中国人の友達が多いから中国語を選ぶ」でも、「ロシア音楽が好きだからロシア語を選ぶ」でも、動機は何でもいいと思うのです、人文系以外の大多数の人は長くても1年ほどしか第二外国語を勉強しないわけですから。
単位が取れるくらいの勉強の仕方で1年間外国語を勉強したところで、できるようになることは限られています。「将来性を見込んで中国語を…」という人もいますが、並みの勉強量で1年間勉強しても「使える」ようにはならないと思います。もちろん、第二外国語で選択したことがきっかけになって「もっと頑張ろう」と思うこともあると思うので、一概には言えませんが。

ぜひ、「これなら楽しそう、頑張って勉強できそう」という言語を選択してみてください。

# by hekioceane | 2017-02-27 18:02 | 大学生活

DELF B2 結果

長い間ブログを更新していなかったのですが、昨年秋に受験したDELF B2の結果を書いていなかったので、報告しようと思います。
結果は、 合格 !
ギリギリでしたが…

内訳を見ると、口頭表現がまさかの20点超え、聴解と文書作成が半分ずつ、読解が1/3と、読解が一番悪い評価でした。読解は途中で時間が足りなくなったので、大学受験の時に散々思い知らされた時間配分の大切さを改めて身に沁みて感じました。

今回の試験からDELF/DALF試験の結果はインターネットのサイトでの確認のみになり、便利になった反面、紙の通知が来ないのは少し味気がない気もします。

# by hekioceane | 2017-02-23 18:15 | フランス語

DELF B2 の壁


先日、10月23日と10月30日に、DELF B2の試験を受けてきました。

春の試験でB1に受かったばかりで不安だったのですが、何とか終わりました。運が良かったら受かっていそうです…。

作文でも口頭でも、同じ単語を繰り返してしまい、語彙の不足を痛感しました。春にB1を受けた時と比べて改善したことといえば、読むのが多少早くなった、ということぐらいでしょうか。結果が返ってくるのはまだ先なので、受かっていることを祈りつつ引き続き学習を進めていこうと思っています。
# by hekioceane | 2016-11-01 19:39 | フランス語